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2011年7月14日木曜日

お豆腐を塩で食べる

お豆腐好きの方へ








毎日が豆腐主義
大久保恵子 著





このブログの中の方々は大豆の収穫を心待ちにされてると思いますが・・・楽しみですね。
豆腐一丁に一体どのくらいの大豆が必要か皆さんご存知ですか?

お豆腐の8~9割は水分、残りの1~2割が大豆だそうです。

ところが!その1~2割の大豆といっても、手作りのお豆腐では
木綿で350~360粒 絹ごしで440~450粒もの大豆が必要なんだそうです。
ものすごい量ですよね。。ただし最近のその辺のスーパーで売っている大手製品では添加物や凝固剤をうまく使って、もっと薄い豆乳でも作れるようにしているんだそうです。

梅雨も明けて本格的に暑い季節がやってきました。
今日はこの本の中から、夏におススメのとてもさわやかな一品を作ってみました。


くずし豆腐のごまあえ

<材料>
木綿豆腐          1/2丁
きゅうり           2本
茗荷             2個
いり胡麻           大さじ2
レモン汁           大さじ2
塩こしょう          適量
   
冷蔵庫で冷やしておいて食べるとさらに美味しいです。
でもどうしても汁気が出てくるので、食べる直前に和えるといい塩梅です。

私はレモンの代わりに酢橘を使います。こしょうは敢えて使いません。これで少し洋風寄りの味が和になって?きます(笑)
酢橘の胸をすく香りと胡麻のこってりした風味、きゅうりのシャキシャキ感と茗荷の清涼感が気持ちよく、昼間に体にこもった熱を取ってくれるような気がします。
普通白和えはお味噌や砂糖を使いますが、これは塩だけ。これがまたとてもさっぱりしていて本当に夏に合うな~という感じです。できるだけ自然に近い塩を使ってみてください。優しい塩気とうまみに感動すること請け合いです。

この本には大豆2カップからにがりを使って手作りでお豆腐を作るレシピも載っていますし、水きりの方法もいろいろ載っていて、基本的なことを知らなくても豆腐料理を楽しめます。それに、どれを作ってみても美味しい!!冷奴、温奴、汁物、保存漬け、デザート、堂々たるメインディッシュになるおかずレシピetc、ほんとうにたくさんのバリエーションでお豆腐が楽しめます。

ついでにもう一品











トマト塩

こちらは塩味の冷奴です。
おいしいお豆腐とおいしいお塩の出会いの味だそうです。すごく簡単だし、一見それほど変わり映えしなさそうだけど・・・本っ当に美味しいですよ~~

<材料>
絹ごし豆腐         1丁
フルーツトマト       小8個(200g)
粗塩            適量

トマトは熱湯で皮むきをします。面倒ならば皮むきをしなくてもいいですが、した方が絹ごしのつるっとした舌触りと統一感があっていい感じです。塩が豆腐とトマトのうまみを引き出しますよ。でも後味のすっきりさが気持ちいいです。こちらもお豆腐とトマトの水気が出てこないうちに召し上がれ。

ちなみに私はどちらかというと木綿豆腐の方が好きです。冷奴も木綿派!!
皆さんも美味しいお豆腐料理を楽しんでみてくださいね

2011年1月30日日曜日

展開料理のすすめ

食事は毎日3回。それをきちんと栄養バランスを考えて食べる。
結構大変なんですよね。あれがいいこれがいい、こういうものはあまり良くない、でも今日はあれが食べたい・・・
正しい食生活も欲望との戦いと思うと辛くなってしまいます。本当はそれだけではないのですが。

そしてそれ以上に大変なのが3度3度の食卓を整えること。
作る事なんですよね。

料理本、料理番組、ネット検索と頭をひねりながらどうにかこうにか今日の献立が決まった(疲
という経験をしている方は少なくないと思います。
献立が決まったらば、さあ材料を買いに行きましょう、ということになって
分量は4人分、うちは3人だからじゃがいも400gのところを300gにしておこう・・・
そんな感じで1回分の食事を作る。

その繰り返し。
それを辰巳芳子さんが「家庭の台所仕事は、積んだりくずしたりの繰り返しで、どれほど愛に
つられても、自己を見失うような不安ともどかしさに、かられるものであります。」と仰っていました。(冬野菜 大根 と食事を作ることの大切さ 参照)
きちんと作ろうと思えば思うほど、果てしないような気の遠くなるような思いに駆られる
きっとそういうこともあると思います。

相克を抱え続けていると人間の尊厳が傷つく
これを否定しても苦しいです。

現代人は忙しいです。いつも時間に追われています。
食事の用意も同じです。
しかしその慌しさの中で手早く段取り良く片付けてしまいたい、と思うとき
子供たちとゆったりした時間を過ごしたい、家族のだんらんの時間を持ちたい、
仕事や家事だけで1日を終わらせたくない、自分の時間が欲しい、好きな人たちと楽しい時間を過ごしたい
そういう気持ちが根底にあると思うのです。

だから展開料理。
1回分を毎度毎度作る、作りたては美味しいのですが
次もまた1から作らなければ食べるものがない。
それは「その日暮らし」ともいえるのではないかという気がします。

展開料理といってもそれほど難しいことではなく
余分に作っておいて次の日も、またその次の日も使いまわす、という方法です。
例えば野菜を余分にゆでたり蒸したりしておいて
それを汁物の具、オムレツやコロッケの具、サラダ、というふうに使いまわす。
カレーなら皆さんよくやってらっしゃると思います。
カレーうどん、ドリア、グラタン、コロッケ、カレーパンに姿を変えて。
この発想を下ごしらえの段階から持つということです。

ちょっぴり能率重視、時間重視、の方法だとは思いますが
その中で心を込めることは出来るはずです。
たまーーに凄く栄養バランスのとれた食事を一生懸命こしらえることよりも
毎日安くて栄養バランスが良くて、その時の家族の健康状態にあった、食事を整えること方が大切なんですよね。
それが生活ですよね。

辰巳芳子さんは暮らしと生活の違いをこう述べています。
「暮らし」と「生活」は違います。
「暮らし」は一日一日の実態であり、個人に属することだと思います。
「生活」はその実態の集積であり、そこからひとつの概括が生まれ、より普遍化されたもの。
社会性を帯びたものだと思います。人間がみんなでともに考え合い、助け合って生きやすくするための要素が「生活」です。


確かにそうなのかもしれません。
実践とその積み重ねが大切。これが人間の精神を磨いていくものなのかなぁと感じます。
そのためにも、無理なく楽しく続けられることも大切なのですよね。

2011年1月15日土曜日

冬野菜 大根 と食事を作ることの大切さ

大みそかから寒い日が続いています。
ここ数日、こんこんと咳が止まらず、咳が刺激になって喉が荒れる・・・という状態になり
そういえば大根飴なんていうのがあるなぁということを思い出し、大根は風邪や喉に良いのだろうと思い、大根おろしを精出して食べています。

のどの炎症に良いといわれる大根おろし汁には、ビタミンC、鉄、マグネシウムが
含まれていてのどの炎症を鎮める働きがあるのだそうです。また、でんぷん質を消化する酵素ジアスターゼ、たんぱく質分解酵素プロテアーゼ、脂肪分解酵素リパーゼが含まれ、消化を助ける働きがあります。確かに大根のおつゆが喉を通ると喉の粘膜をスッと覆うような感じで喉のいがらっぽさが治まります。

そんなわけでお粥やお鍋にたっぷり入れて食べて、余った分は次の食事で頂いて、と食事のたびに大根おろし。そして大根を使って普段は作らないものを作ってみようと、簡単に漬けられるゆず大根を作ってみました。
確かに簡単でおいしい!
・大根   1/2本
・ゆず  1個(皮と絞り汁)
・昆布  少し
・鷹の爪  1本

・塩  大1弱
・酢  大2
・砂糖  大3
・はちみつ  大1

大根を切って、塩でもみ、材料を全て容器や保存袋に入れて、一晩(半日)経てば食べられます。味付けはお好みで分量を調節してみて下さい。
精白糖よりも黒砂糖、三温糖、はちみつを使うと甘味に奥行きが出ます。

今年もこんな感じで食にまつわるちょっとしたことを書いていきたいと思います。
美味しそう!これなら出来そう、おもしろそう、ちょっとやってみようかな・・・
読んで下さる方がそんなふうに興味を持って下さり、普段の生活に役立つことを願いつつ、
私も勉強したり調べたりしながら実践してみたいと思います。
そしてまた、こういった実践は、いろんな理由をつけては食事を作るのを面倒くさがる自分への挑戦でもあります。
食事が大切なのだということは分かっているつもりなのですが、ついつい堕落の方へ流れてしまうことがあります。
そんなときに時々読み返す文章がありますのでご紹介します。
戒め的な、読めばギクリとして背筋を伸ばすようなというよりは、キュンとなってポロっとなるような、
まごころを思い出させてくれるような内容です。



 人はなぜ、食べなければならないのでしょう。
 それは、厳とした、命の仕組みだからです。
 なぜ、旬に即して食べねばならないのでしょう。


 それは、この風土は、私どもにとり、代を重ねた親の家のようなもの。
旬の食べ物は、その、いとし子だからです。

 季節の移行と、私どもの生理代謝は完全に足並みがそろっており、造
化の妙というより申しようがありません。これは、全世界共通です。
 このことは、わかりすぎるほど、わかっておいでと思います。
 にもかかわらず、日本の食のまわりの様相は至って複雑です。人々の台
所姿も、昔日の和気あいあいとはほど遠く、いかに手をかけず、一応の
栄養といわれるものを摂るかに、追われるのを見聞きします。


 食べることは、人間の知性、感性をも左右し、さらに、人をして、そ
の人こその人生を全うせしめる原動力、魂とでもいうより致し方のない、
実存の核に深くかかわると、考えられてなりません。


 家庭の台所仕事は、積んだりくずしたりの繰り返しで、どれほど愛に
つられても、自己を見失うような不安ともどかしさに、かられるもので
あります。私も四十歳半ばまで、これを乗り越えるのは容易なことでは
ありませんでした。


 しかし、生命の仕組みの前には、これを受容するよりほか道のないこ
とを悟り、今日に至りました。
 人生そのものでございます。
 (中略)
 心のこめ方を知る食卓は、必ず命を守ると信じております。




「辰巳芳子の旬を味わう-いのちを養う家庭料理-」
あとがき より