第4章 日本食の将来
私がお世話になっている農家の方の作る野菜の味はとても濃くて鮮烈な味、香りがします。
有機栽培の野菜は食べたことがありますが、今まで食べた物とは全く違うものに感じました。
最近、どうも野菜や果物がうまくない。トマトにしてもスイカにしても、薄っぺらな味でコクがまったくないのだ。スカスカした歯触りだけがあって、まるで水っぽくて食べているような気がしない。試しに水に入れてみると、みんなプカプカと浮いてくる。こんなことは昔にはなかった。確かに最近の野菜は味や香りが薄いと感じます。ニンジンやピーマン、玉ねぎ、トマト、なんでも甘くて水分が多くて食べやすいです。品種改良されて育ちやすく収穫量が多く、食べ易い品種が出来ているのだと思うのですが、子どもの頃に食べたような苦いピーマンや玉ねぎは店頭から姿を消してしまっているようで、淋しい気がします。
知り合いの農家の方は土作りの事を一番大切に考えていて、落ち葉を何十キロも集めてきては堆肥を作っています。また、落ち葉の種類によって出来る野菜の味が違うらしく、そういうのをいろいろ試してみるのも楽しいと言っていました。そして、いつも小泉さんが指摘することと同じようなことを言っています。本当に手間暇かかる大変な作業のようですが、それでもそれをするのはなぜか、なぜそれほどまでに土作りがが大切かという事をよく話してくれます。
今の野菜や根菜がまずくなった原因はいろいろあるだろうが、最大の理由は土が痩せてしまったことである。私に言わせれば、今の農家で使っている土の大半はインスタント土だ。畑に化学肥料を撒いて手っ取り早く作った土だから、そんなところでできた野菜や果物は、食べてもうまいはずがない。土は生きるものの命を作る根源であるから、土に力がなければ野菜にも力が付かない。母なる大地とも言うように、土は野菜、命を育てる力を持っているんですね。昔の土と今の土の違いは、まず亜鉛、マンガン、コバルト、銅、マグネシウムなどの微量元素が減ってしまっていることだそうです。これは窒素、リン酸、カリの三要素を重視する化学肥料に頼り過ぎていることが原因の一つでしょう。あと土の中でいろんな役割を果たしてくれる小さな生き物や微生物がいなくなってしまっているそうです。これは農薬の影響でしょう。昔は、藁や落ち葉、屎尿、残飯、かまどの灰など集めて発酵させて堆肥を作り、捨てるものなどなかったようです。そうやって土を再生させて、田畑で作物を作り、という循環があったのですね。そして最近の野菜は昔に比べてビタミンやミネラルなどの栄養価が下がっているというのも当然の結果という気がします。ビタミンCだけを見てみても20年前と比べて半分近くに下がってしまっている野菜がたくさんあります。
これから自分でベランダ菜園をやってみようと考えている私としては、土作りについてもう少し勉強してみようと思いました。
家庭菜園での土作り