2011年2月3日木曜日

自尊自立のための家庭の医学

これから数回に分けて、病気やからだのことについて少し考えてみたいと思います。

健康に気を遣ってる方って結構多いと思います。
雑誌やテレビでこの食べ物が○○に良いという情報などには何かと敏感になったりしますよね。
でも病院に行ったときなどは、質問しようにも何を聞いたらいいか分からない、訊ねてみたけれど先生の言うことは分かったような分からないような・・・うーん。
まぁ専門的なことはお医者さんにお任せしましょう。
そんなかんじで自分には専門的すぎて理解できないだろうという思い込みから、いろいろな勘違いをしていたりすることってあると思います。


19世紀初めまでは、医学にも5つの流派があってそれぞれ共存していたといいます。

1. ナチュロパシー
  自然療法
  食事療法を中心に自然に任せた生き方や食べ方をして体の自然治癒力を取り戻そうとする療法。このナチュロパシーを行うところでは現在アロマテラピーやインドのアーユルヴェーダやホメオパシー、フラワーエッセンスなど様々な療法を取り入れているようです。

2. オステオパシー
  いわゆる整体のような手技を用いて、体のゆがみを取る事で自然治癒力を引き出すもので具体的には骨格のバランスの調整、脳脊髄液の流れの調整、内臓の活性化などを行います。

3. サイコパシー
  心理療法(サイコセラピー)
  教示・対話・訓練などを通して行動や認知に変容をもたらし、心の問題を取り除く事によって心身の健康を維持増進しようとするものです。

4. ホメオパシー
  同種療法
  「ある症状を引き起こすものはそれと似た症状を取り除く」という原理をもとにその症状と似た状態を引き起こす物質を極限まで薄めたものを摂る事によって自然治癒力を刺激し、かかりきれずにくすぶっている症状を押し出すという療法です。

5. アロパシー
  逆症療法 いわゆる現代医療
  下痢をしたら下痢止め、痛い時は痛み止め、などの投薬や悪いところは切り取るなどにより症状を抑える、取り除くことで症状が無くなる事を治癒とする療法です。



始めから見たい方はコチラ↓(ガン治療のウラ 1/8)
http://www.youtube.com/watch?v=fS4qhZE0P5Q


ほんの200年くらい前までは共存していたこれらの流派が現在では1.~4.は下火となり、あまり一般には知られていません。
下火になったのは、医学として間違っているからなのか?
これらの療法は、エセ、非科学的、気のせい(プラシーボ効果)、トンデモなどと頭ごなしに批判されることがあります。
しかし現代医学では匙を投げられてしまった患者さんが医師が説明が出来ない「奇跡」などと呼ばれる回復をすることがあります。
これを「例外的」「奇跡」で片付けてしまい、なぜそうなったのかを追究しようとしない態度が果たして科学的であると言えるのでしょうか。

どの療法も医学であり、それぞれに良い点と限界があるのだと思います。
(個人的には大まかに、症状を抑える手法と、症状を自然治癒力の働く過程と見なすか、の2つに分類されると思っています。)
5.のアロパシーも救急のケースや外傷による外科治療、症状が激しすぎて著しい体力の消耗や生命の危機にある時に一旦症状を抑えるという点で非常に有効な医学です。
ただ現代はアロパシーに偏り過ぎている気がします。アロパシー以外ご存じない方の方が多いのでは?と思います。
病気とは悪いもので、私たちに苦しみだけを与えるものなのでしょうか?
病気と闘うのが正解なのでしょうか?

その答えは1.~4.の療法の中にあるのではないかと思います。
古代ギリシャの「医学の父」と呼ばれるヒポクラテスは「人間が病気になるのも、自分自身を修復するのも自然の働きであり、病気を治すのは患者自身が本来持っている自然治癒力である」と言いました。(『ヒポクラテス全集』より)
まずは食事。食べるものと、その食べ方ですよね。その食べた物で私たちの体が出来ている、細胞が作り換えられているのであれば、一番最初に見直すのは食事ではないかと思います。
またホメオパシーは病気と闘いませんし、症状を抑えることもしません。どうしてそうなるか、という根本原因を気にしながらも、「こうやったらこうなりました」というのを積み重ねていった経験医学とでも言うべき側面が大きいです。
病気は気が病むと書きますから、心の問題も凄く影響を与えていることは容易に想像が付きます。そういう場合は、心と体を切り離しては病気は治りません。
人間は生きている以上歪みが生じます。なぜなら、肉体という有限のものの中に、生命力という無限性のものを閉じ込めた存在だからです。物質の集合体が生命体として動いていることを科学で説明しきれないのはなぜでしょうか。まだそこまで科学が発達していないからでしょうか。それならば自然科学も唯一絶対の万能のものではないはずですよね。

どんなことにも当てはまると思いますが、大切なことは、自分は「知らないことがある」ということを知ること、得た情報を自分の直観で選別することだと思います。
正しいのか間違ってるのかを突き止めることが目的ではなく、健康に生きるための知恵を学ぼうということです。選択肢は多い方がいいですよね。直観と呼べるほどの確信はないけど、これは正しいように思うと感じるから・・・試しに少しやってみようかなぁ?とかそんな程度でいいと思うのです。
ですので、お薬にばかり頼らずに病気を治すには、本当に健康になるためには、という観点から少し体のことについて勉強していきたいと思います。
よろしければお付き合いください。

 

2 件のコメント:

Love Nippon さんのコメント...

寄稿ありがとうございます。
続編が楽しみです。

koe さんのコメント...

Love Nippon様
いつもありがとうございます。

読んで下さる方の役に立つような内容を目指したいです。