2012年5月16日水曜日

夏の保存食 新生姜の甘酢漬け

これからグングン気温も上がって行くのかと思いきや、肌寒い日が続いています。
でもそろそろ暑い日もあるでしょうね。。

新生姜が出回り始めたら、甘酢漬けを作っておこうかな~と悩み始めます。
生姜というと寒い季節の冷え対策に生姜湯や生姜紅茶とか飲んだりしますね。

でも暑くなってくると、とにかく冷たい飲み物や食べ物が食べたくなり、お腹を冷やして胃腸の調子を崩し夏バテ・・・ということもよくあります。

生姜は広く風邪予防や冷え、胃腸障害の改善に用いられてきました。
辛み成分のショウガオールやジンゲロンは、抗酸化作用が強く、殺菌や食欲増進、新陳代謝の力を高めて血行を高めカラダを温める作用があるんだそうです。また香り成分であるシネオール、ジンギベロールなどにも、胃液の分泌促進、発汗などの作用があり、夏バテや冷え性などの改善・緩和の作用があると言われています。

そんな訳で暑い季節も生姜。
そしてこの時期に出回る新生姜は皮が薄くて水分量が多く穏やかな辛みで、シャキシャキとした歯触りや瑞々しさがあります。薬味としても生で食べたくなる爽やかな風味です。

新生姜を使った簡単な保存食が甘酢漬け。お寿司と一緒に付いてくる「ガリ」です。
でも作ってみると外で食べるのよりも結構美味しい。

ガリなんてそんなたくさん食べるものでなし・・・と思う方も一度作ってみるとハマるかもしれませんよ



新生姜   150g
塩少々
《甘酢》
酢  1/2カップ
砂糖   1/4カップ
塩  小さじ1














甘酢の材料を合わせます
砂糖が溶けにくい場合は軽く火にかけるといいでしょう

生姜を薄くスライスします

繊維に沿って切るとシャキシャキ
繊維を断ち切るとサクサクの食感に
















鍋に湯を沸かし生姜を入れます













再び沸騰して来たらザルに上げます。
辛いのが苦手な人はもう少しゆでても













塩少々をふって冷まします。













煮沸消毒した容器に生姜を移して














甘酢を加えて完成。
冷蔵庫で保存します。
作ったすぐは辛いです。2~3日すると食べやすい辛さになりますのでご心配なく~♪

お家で作るいなり寿司やちらし寿司の御伴にすると一気にご馳走感がアップします。
また毎日の食卓の箸休めとして頂くとお酢の酸味と生姜の辛みがとてもスッキリして食が進みます。
天ぷらやフライなどの揚げ物や焼き魚、刺身に添えたり、混ぜご飯や酢の物や炒めものの具にも。






ほんのりピンク色になります






たくさん作ってぬか漬けと一緒に毎日ちびちび食べたい一品です。
清潔に保管すれば1ヶ月くらい全然平気でもちます。



食べ終わって残ったお汁(甘酢)は、酢の物やお寿司の酢に使えば美味しく頂けます。

そしてこれを作るときに生姜の皮や切れ端が出ます。
それを細かく刻んでごま油で炒め












お味噌を加えて
酒、みりん、砂糖などで好みの味付けにして













もう一品できました
生姜味噌


熱々のご飯と一緒にどうぞ




2012年5月8日火曜日

おうち味噌づくり 手入れ編

天地返しをする


3月頭に仕込んだお味噌。(その時の様子→

1ヶ月程経ったところで密閉したラップの上に水分がたまっているという。
「味噌だまり」といって、重石の圧力で材料から染み出した水分で、それによって空気が断ち切られカビを生えにくくしたり、酸化を防ぐ働きがあるんだとか。

保管場所の階段下収納では、設置直後から戸を開けるたびに、かすかにお味噌に似た匂いが漂っているのですが、そんな風に思うのはちょっと気が早いかな?と思いつつも
お塩は12%で良かったかしら?もう少しだけ多くても良かったかな? とか
もう少したくさん仕込めば良かったな~ とか
どんな料理にして食べようかなぁ とか
いろいろ思いが膨らんでしまいます。

1ヶ月経過したところで、どういう状態なのかを確認しました。





特に変化なし。。


これがたまっていなければ、もう少し寝かせます。




重石を少し増やしました。
袋に入れたお米



この材料で重石は塩や米などを入れた800gの袋でもいいと書いてあるものもありましたが、材料と同程度の重量で、と書いてあるのもあって、たまりが全く出ていないことだし、重石を増やして様子を見ることにしました。

そして更に1ヶ月後





染み出してます!味噌だまり





1か月前と色味はほとんど変わっていません。こうやって見ると味噌の上には、あまりたまってませんね。内蓋とラップの上にたまってました。




「2か月3カ月経ってもたまりが少ないようであれば酸味のきいた味噌になる」とあります。
ドキドキ・・・

でもカビも生えてなくて順調そうに見えます。









では手入れを。
煮沸消毒した木べらで下から混ぜ上げます。


味噌だまりが出来ていたら「天地返し」をします。
味噌をよくかき混ぜることで、発酵途中で発生した炭酸ガスを抜き、味を均一に整えるのだそうです。中心の部分が美味しく出来上がっているらしいので、混ぜることでムラをなくし、全体が良いお味噌になるようにするためのお手入れです。





まんべんなく混ぜたらまた元通りに戻します







容器の側面についたお味噌をきれいにふき取ります。カビが付かないようにするためにも大事ですね。






表面をぴっちりラップで覆い







重石をします。
たまりが上がったら重石は少し軽くします。
お米の重量を半分にしました。

味見するのを忘れた!

キッチンペーパーで拭き拭きしたやつをぺロ。
しょっぱいけれど、もろみのような風味。
今のところ順調ではないでしょうか。
腐敗した豆腐やゆで大豆はとてもすごい臭いですから・・・


毎日当たり前のように使っているお味噌が、こうやって自分で作ってみると
意外と簡単とはいえ、とても特別なもののような気がしてきます。
こんなのを作って食べさせてあげようとか、両親にもお裾分けしようとか・・・
出来あがったときのことを考えると、とても豊かな気持ちになります。

また1ヶ月後に様子を見てみようと思います

2012年5月5日土曜日

超簡単♪歯磨き粉レシピ

歯医者さんに行くと

歯磨き粉はそんなにたくさん付けなくていい

と言われます。
それよりも磨き方とか歯ブラシの選び方の指導をされたりとか。

泡が立つと磨いたような気になるけど・・・とか。
フッ素とか発泡剤とか何とかかんとか・・・結構体に悪いと言われるものが入っているとか
口に入れて少々なら飲み込んでしまうようなものの割に、危険なの~?

とか。

いろいろありますけども。


歯磨き粉ってそんなにたくさん使う必要ないし、全く使わなくてもいいし。
歯のお手入れ、健康維持に絶対必要なものではないのですよね。


でも今日ご紹介する歯磨き粉のレシピはとても簡単なうえに磨き上がりのとっても気持ちのいい歯磨き粉です。

磨いた後の口中のさっぱり感をぜひ体験してみてください



まずは前田京子さんの「お風呂の愉しみ」から

材料はすべて薬局で揃えられるレシピです。
歯磨き粉というとミントの香りですが・・・・お口に入れられる精油としては・・・

何といっても。

日本人ならやっぱり



こっち!!

日本在来の通称和種ハッカ。
スッキリと雑味のないキリっとした香り。
口の中に入れると、子供の頃の思い出がパァーっと甦るような
懐かしくて、涼やかな・・・
甘みはしませんが、子供の時に舐めたドロップの味が思い出されます。

ノスタルジックな香りです^^

お値段も一般的な精油よりお手頃で、薬局で手に入るというところがとてもおすすめなのです。

ではレシピです

重曹     大さじ1と1/2
グリセリン  大さじ1
ハッカ油   3滴から5滴


容器や器具は煮沸消毒しましょう。

グリセリンは植物性のものを選んで購入してください。













重曹にグリセリンを加えます








重曹のダマがなくなるまでよくかき混ぜます







精油を加えます。
私はレモンの精油にしました。こちらもドロップみたいな懐かしい味です。
レモンとハッカを組み合わせても爽やかでおいしいと思います^^






化粧水の保湿剤としても使うグリセリンは、甘みのある湿潤剤として。
重曹はとてもしょっぱいです。
精油がまんべんなく混ざるようによくかき混ぜたら





容器に移して

 

                            完成。

一回で使う量はこのくらい

ほんとに少量でOK
つけすぎたり、力を入れて磨きすぎると痛くなります。
重曹の研磨力はすごいですよ^^

この量で1ヶ月以上はもつと思います

ふと思いついて、カレンデュラのチンキをぽたり

炎症や傷を早く癒し、殺菌効果のある素晴らしいハーブ

この歯磨き粉は時間が経つと重曹が下に沈んで上の層にグリセリンがたまってくるので
使う時に下からすくい上げるようにかき混ぜてください

次にスパイスの抗菌作用を加えたレシピ


重曹     大さじ1と1/2
グリセリン  大さじ1
ハッカ油   3滴から5滴
クローブパウダー 小さじ1/4
シナモンパウダー 小さじ1/4

クローブは昔からインドや欧米で歯痛や歯肉炎に用いられてきました。
歯が痛む時は、歯に詰めたりしていたそうです。
殺菌、鎮痛効果があるとされています。

スパイスの量はお好みで少し減らして見てもいいと思います。
クローブの匂いが苦手な方はシナモンの割合を増やすとか、いろいろ工夫してみてくださいね。
 
カレンデュラを除いて殺菌効果のある植物って大抵とても刺激的な強い芳香を放ちますよね。
その香りが示すように、物質として強い・キツい・・・と思うんです。
ですのでその辺は刺激的に感じる感覚を信頼して量を調節してみてくださいね


最後にグリセリンを使わないレシピです。


ホワイトクレイ(フレンチやカオリン)   大さじ1
重曹                      大さじ1
天然塩                    小さじ1

精油                     1滴から3滴




材料を合わせて
精油を加えるだけ


濡らした歯ブラシに付けて使います

もう少し多めに作りたい場合は
ホワイトクレイ3:重曹3:天然塩1の割合で仕込んでくださいね

ホワイトクレイは大きな薬局や東急ハンズなどに行くと「生活の木」さんのが購入できると思います。


使ってみて、歯茎が痛くなるという場合は
歯磨き粉を使って軽く磨いた後すぐに口をすすいでから
ゆっくり丁寧に磨くとか
あるいはその逆で仕上げに少し歯磨き粉を使うとか

グリセリンの量を増やしてみるとか

気持ちよく歯磨きが出来る使い方や分量の配分を工夫してみてくださいね