こちらからの転載です。http://ameblo.jp/hakkouichiu/entry-10837154127.html
転記元:-
http://123tenpu.livedoor.biz/archives/50594297.html
日本人は、歴史的にも
原子力( 原発 )というのに非常に敏感で
相当に用心なさっている方も多いのではないかと思います。
暗いニュースが多いので、
またもや
( 自己啓発系ブログ )というテーマを逸脱して
今回は、ヒマワリが有害な放射性物質を吸収するという
ややファンタジーな明るい記事を書こうと思います。
この件については、既にご存知の方も多くて
TVでも放映されたことあるそうでして
以下の
F.E.R.C Research Report - File No.1045
植物の持つ驚異のパワーを探れ! というページにも
その概要があります。
http://www.ntv.co.jp/FERC/research/20001203/f1045.html
旧ソ連の植物学者がチェルノブイリ原発から1kmの場所にある放射性物質に汚染された小さな池で実験して
20種類の植物を栽培して比較したところ
ヒマワリがセシウム137を根に、ストロンチウム90を花に蓄積することをつきとめたのだとか。
「 風の谷のナウシカ 」じゃあるまいし
がせネタじゃなかろうか?と疑いつつもMEDLINEの文献を探してみたら
なんとMEDLINEのなかにも、植物種で放射性物質の取り込みやすさの比較研究とセシウム137を吸収しやすい最適な栽培条件の研究をした文献がありました。
( 概要のみで、詳報は確認できてませんが、
植物種でセシウム137の取り込みやすさに顕著な違いはなかったけれども、セシウム137を最も取り込みやすいヒマワリの栽培条件等について研究している論文のようでした。( 誤訳してたら申し訳ないです )
( 以下http://1.usa.gov/gvo9Bvから引用 )
Chemosphere. 2004 May;55(7):1081-7.
Laboratory analyses of 137Cs uptake by sunflower, reed and poplar.
Soudek P, Tykva R, Vanek T.
Department of Plant Tissue Cultures, Institute of Organic Chemistry and Biochemistry, Academy of Sciences of the Czech Republic, Flemingovo nam. 2, 166 10 Praha 6, Czech Republic.
Abstract
The 137Cs uptake by three plant species (Phragmites australis L., Heliantus annus L., Populus simonii L.) was analyzed in a hydroponic medium (14 MBql(-1); 0.5 mM CsCl) during cultivation. The radioactivity disappearance from the medium was measured after 2, 4, 8, 16 and 32 days of cultivation. Radioactivity distribution within the plant was determined by autoradiography. We did not find differences between uptake of radioactive and stable caesium isotopes. Relations between the uptake of 137Cs and concentration of potassium and ammonium ions in medium were also tested. The highest uptake of radiocaesium by sunflower was obtained for medium with 1 mM K2SO4 (14.2%) and in case of ammonium ions for concentration ratio 6 mM NH4Cl : 3 mM NH4NO3 (13.2%). The obtained results make it possible to compare the capability and rate of 137Cs phytoremediation of different plant species.
( ここまで )
未だ予断を許さない状況ではあるものの
今の段階では、( 未だ予断を許さない状況とはいえ )福島原発周辺がチェルノブイリ原発みたいな最凶、最悪状態になる可能性は低い・・とされていて
( 大量漏洩も生じていない )現段階で、福島原発周辺地域がチェルノブイリ原発と同レベルの放射性物質が土壌中に含まれるとは思えません。( ウィキペディアによるとチェルノブイリのときは、最も放射線レベルが高い区域かつピークでは、正確な測定はされてないようですが20,000レントゲン毎時〔 正確な換算をしない場合で20万ミリシーベルト毎時で
今回福島原発の事故で3月20日までに報道で報告されている最高値400ミリシーベルト毎時の500倍のレベル 〕というような大量漏洩だったようなので )
それに
上記の論文以外にも先に紹介しましたように
( ヒマワリは危険性がなくなるまで30年以上かかる土壌の放射性物質をわずか20日で95%以上も除去した )というファンタスティックなデータもあるらしいです。( テレビ放映された出典がやや曖昧で、どういうしくみで有害な放射性物質を取り込むかもよくわかりませんが )
これが仮に正しいとして
今回の福島原発の事案に適用できるほどにデータが蓄積されていて実用レベルかどうかというと大きな課題があるし
土壌から放射性物質を吸収して成長したひまわりは放射性物質を高濃度に蓄積することになり
焼却した後の灰は、( このデータが正しいとするなら )放射性物質が高濃度に含まれる焼却灰ということになり、これはこれで扱いが難しくなりますよね。(汗
いずれにしろ
この状況が長ーーーく続く・・・あるいは、悪化して原発周辺の土壌から高濃度の放射性物質が除かれずに雨やらあれこれで、福島原子力発電所周辺の土地の地下の層に
( 現時点なら何とかなっても )
対策が遅れて
地下水の地下層の状況によって後年、年単位とかでじーーわじわ影響が出てくるよりは、
こういったことで本当に除去できるなら制御下における分、遥かにマシですし、( 現時点ではどうあがいても無理で、最優先課題ではないけれども )
汚染土壌の原状回復にも現時点でできる何らかの早急な手当てが必要な気がします。・・(汗
( 土壌汚染&地下水汚染対策がチェルノブイリの事故のときのように遅れまくって )
有害な放射性物質が深ーーーく浸透して広範囲の地下水の汚染を招いて、莫大なコストをかけても、もはや対策が非常に困難になるとかいう事態に陥ることを懸念しています。
( 追記 )
ひまわりが有害な放射性物質を吸収することについて、研究されているというのは、実用化は困難だとしても、荒んだニュースが多い中で一筋の光明を見た気がしました。
ちなみに
( どうでもいいことですが )私が最も好きな植物というのは
ひまわりです。
この非常時に「 ひまわり 」とか持ち出すな!と怒られそうですけど。(汗
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