2011年7月6日水曜日

玄米食のススメ

玄米あんまり食べたことなかったのですが、放射能対策にもなるということを聞いて少し前に購入して時々頂いてます。
玄米茶が好きなので割と抵抗なくいけると思っていたのですが、やっぱり美味しいですね、玄米。

ところで、大分前に玄米食は実は体に悪いという健康番組がやっていたそうです。
どういうことでしょうか。

番組によれば、その原因はカドミウム。
イタイイタイ病などの原因成分で知られていますね。

日本は火山国なので土は酸性でカドミウムがより土に吸収されやすい環境なんだそうです。
玄米はご存知の通り、白米に白米に精製する前の米。玄米から白米をに精製するときに最も栄養分が多い部分がなくなってしまうので、白米よりもミネラルに富んでいると言われています。
その表皮、油の層にカドミウムがたまりやすいということですね。

普通は人体に影響のある量ではありませんが、日常生活で、水分をあまり取らず、汗もかかない人は体外にカドミウムが排出されずらいので、蓄積されやすいのだとか。

これを受けてかどうかはわかりませんが、2008年に食品安全委員会は、食品を通じて一生涯摂取し続けても健康に悪影響が生じないカドミウムの摂取量7μg/kg体重/週とする評価結果を厚生労働省に答申。これを受けて厚生労働省が、米に含まれるカドミウム濃度の国内基準値を1.0mg/kgから、0.4mg/kgに引き下げることを検討しており、2010年度中にはカドミウム濃度の規制値が改正されると言われていました。これに合わせて農家もカドミウム対策に随分苦心していたようですね。農水省のホームページ確認したところ、震災のせいか対策は遅れているようです。

また、玄米食には「でんぷん層にフィチン酸があるので体に良くない」という説もあります。
確かにフィチン酸はミネラルと強く結び付く性質があるため、実験動物に与えると体内の必須ミネラルを奪って弱ってしまうそうですが、実はフィチン酸は化学処理で作られた人工物で、玄米にある天然物のフィチンとは全く別物。しかもフィチンには動物の生殖器官に存在する特別な物質であり、欠乏すると子孫を残せなくなる可能性もあるとか。
玄米に全く問題がないわけではなく、食害を防ぐために表皮に防御用の物質を忍ばせている可能性もあるし、表皮と胚芽の一部は削った方がいいという話もありますが、なんだか、玄米危険視しすぎてる人多くありませんでしょうか?

日本の玄米だけでなく、欧米でも全粒粉は健康に良いとされています。
日本ではパンも全粒粉のものは少ないですね。ヨーロッパでは当たり前のように食べられています。食生活の欧米化が問題といいながら、そして江戸、明治の歴史がはっきりと教えてくれているにも関わらず、肝心の穀類の全粒粉の認識は、欧米よりもはるかに日本の方がいまだに劣るのです。
米国ですら、 食事指針で全粒粉の大切さをはっきり打ち出してるというのにです。

負けないよう、玄米食定着させていきたいものですね。

参考図書
農文協:現代農業 平成21年12月号
農文協:現代農業 平成22年1月号
参考サイト
http://www.nagamine-corp.co.jp/c5-85.html

4 件のコメント:

不動明王 さんのコメント...

ええ~信じられませんね。
玄米食を危険視する動きがあるなんて。

パン食と同じように、裏があるような気がしてなりません。

wakaki さんのコメント...

不動明王さん

そうなんです。
明治期の海軍陸軍であんなに証明されたというのに、不思議な話ですよね。
カドミウムの話はわかりますが、フィチン酸は酷い!!米に限らず防衛物質はあると思うので、そこら辺も気にしなくて良いと思います。
今それより怖いもの放出されてますしね。それは直ちに問題ないレベルで、カドミウムは超危険っていうのも凄い話です。。。

やっぱりおかしいですよね。

よっちまん さんのコメント...

このフィチン酸は玄米を発芽させることで
解決するとのことですよ^^

ご安心くだされ!

政府の勧める食べ物は裏がありありなものばかりですよ。

パンしかり、牛乳しかり。

CMに騙されず、私たちは正しい知識を身に着けなければ!と強く思います。

kazz さんのコメント...

よっちまんさん

コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、食、牛乳、牛肉など、裏がありそうなものが多いですね。

日本人の食卓は、発酵食品(味噌、納豆、漬け物)と米を主体に、魚や野菜の煮物などを付けてバリエーションを出すのがいいと思っています。
最近では味噌を作る家庭も減りましたが、復活させようと努力しています。